食中毒になりそう
2009年の部分日食のときから、あと2年、あと1年、あと1ヶ月とこのときを待っていました。
もうひと月前から当日の天気が心配で毎日天気予報サイトのチェックを頻繁にしていましたが、迫るに従って、どんどん予報は悪くなる一方。ついに前日には、もしかしたらチラッとなんてテレビの気象予報士は言い始める始末。
もうこうなったら地元での観測はあきらめて、どこか晴れているところに行くしかありません。しかし、いったいどこに行ったらよいのやら。
そんなとき元同僚が天文関連の撮影をしていることを思い出し、すぐに電話して聞いてみました。
「今、県立ぐんま天文台で準備してますよ。来たらどうですか。」
!!!!
これは行くしかありません。
金環日食は午前6時30分頃に始まるので、現地まで2時間のドライブですから早朝4時頃出れば間に合う計算です。しかし、混雑が予想されるので午前2時に出発。4時に現場着でしたが、すでに10台の車が駐車場開門待ちで並んでいました。
群馬天文台のある位置は、金環食ギリギリなので、珍しいベイリービーズという現象が見られるところ。それを目当てに人が集まっているようでした。
天気は快晴にちかい晴天。期待が高まります。
午前6時に天文台が開門。入館料を払うとピンホールがついたしおりをいただきました。

矢印がピンホール。ここに光を通すとその先には太陽の形があらわれます。

観測広場には500人ほどが集まって観測します。写真はこの写真を撮ったときはまだ閑散としていますが、ピーク時にはもっとたくさんの人でした。

天文台の研究者の方々は8台の望遠鏡で世紀の天体ショーをとらえます。

私は500円の雑誌の付録日食プレートを加工したフィルターで撮影に挑戦しました。レンズは55-250mmの安物です。
午前6時20分ついにショーが始まりました。どんどん太陽が欠けていきます。

さすがは天文台です。機材はもちろん、専門家の解説付きで日食の観測ができます。

午前7時27分の状態。もう漫画のお月様のようです。
このくらいになるとあたりがなんだか薄暗くなっていることに気がつきました。天気なのに暗い。写真で絞りを間違えたときのような感じです。

元同僚はおもしろい事を。ピンホールで字を投影。

太陽の形になっているのがわかりますか?
午前7時34分。金環食が始まりました。あちこちから歓声が上がり、みんなのテンションは最高潮です。やっぱり大勢で見るのは良いですね。ライブですよ。
そしてついにそのときが来ました。

ベイリービーズです。午前7時36分でした。右下細くなっているところの光が途切れ途切れになっているのがわかりますか。安物の機材なのによく写りました。やっぱりデジタルカメラはすごいですね。
そして約2分で金環食は終了。あっというまに終わってしまいました。
しかし、このときかなり気温が下がっていることに気がつきました。天文台は標高800mですから、その差がとくにわかりやすかったのでしょう。えらく寒いと言うくらいに下がったのには驚きました。そして太陽の部分があらわれると共に気温が上昇。太陽の力のすごさを実感しました。
そして午前9時03分に金環日食は終わりました。

合成して並べてみました。
なんだか夢のような約2時間半の天体ショーでした。2001年の獅子座流星群のときも忘れられない時間でしたが、今回もそれに匹敵するくらいの感動でした。
また、天文台で観測できたのもとても良かったです。今後の天文観測は天文台に限ると言っても過言ではありません。
そして、大勢で見るとそれだけ楽しさが何倍にもなるということも良いですね。
さて、2035年9月2日には北関東などでついに皆既日食があります。あと23年後なのでなんとか寿命は大丈夫そうです。そのときまで日食グラスはとっておきましょう!
そうそう、日食や月食の魅力にはまってしまうことを「食中毒」というそうです。どうも私もそれになってしまったかもしれません。

そういえばこんなのも来てました。ゆるきゃら「ぐんまちゃん」です。そして後ろにはテレビの中継クルー。インタビューされましたが饒舌すぎて、どこも使ってくれなかったようで放送は幻になったようです。





































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