ということで22日から今年も春の京都に行ってきた。あいかわらずサクラの季節には早かったのだが、御所北側にある枝垂れは満開の木もあって花見を少し楽しめた。

初日は、京都経由で奈良へ。薬師寺と唐招提寺を訪れる。薬師寺の日光月光両菩薩は昨年、国立博物館でお会いしており、今回はほんらいの場所での再会である。金堂に薬師如来といっしょにおりましたが、なんだかポンと立っている感じで少し拍子抜けしてしまった。博物館のライトアップは相当効果があったことを知る。
薬師寺は、坊さんの説教で有名だ。今回も楽しく拝聴したが、2回は聞いてはいけない。金堂で話を聞いた後に、西塔で再び別の人の話を聞くことになったのだが、なんと話の出だしは一緒。
坊主「奈良で一番のお寺は何処ですかぁ」
お客「薬師寺です」
坊主「今日のみなさんは、よくわかっていらっしゃいますねぇ」
お客(笑)
さすがに最後まで聞く気にならずに退散。
唐招提寺は、金堂が修理中であったが、ようやく目隠しもとれて姿だけは見ることができた。
京都への帰り道は、宇治の平等院に寄る。修学旅行でも来たことがあるが、ほとんど記憶にない。今回は鳳凰堂の中にも入ることが出来て、とても印象に残った。
夜は、一年前に店前を通りかかって入ってみたくなった町屋フレンチの店「OMOYA」に行く。料理はどれも美味しかった上に、店員さんもてきぱきと洗練されていて満足の食事が出来たのでありました。しかし、世の中はやはり不景気なのだろう。一年前は予約なしで飛び込んで満席で断られたが、今回は空いていた。

京都福寿園のお茶「伊右衛門」が、何故かうずたかく積んであったファミマ。
翌日はインターネットで申しこんであった御所見学へ。8時40分に受付を済ませて、職員の案内で中に入る。最初は物珍しさに興味津々で見入ったが、だんだん同じような建物ばかりで最後の方は飽きてきてしまった。建物の内部が見えないのだから、すこし辛い。
その後は、今回の旅の最大のテーマであります「広隆寺」へ行く。
広隆寺には国宝第一号の弥勒菩薩像がある。これほど有名な仏像なのに、なぜかガイドブックにはほとんど出ていない。出ていても少しだけ。それに弥勒菩薩は写真ではなく、絵であることが多い。これはいったい何故か。
ガイドブックに余り掲載されていないせいか、参拝者はまばらだ。また来た人の8割はタクシーによる案内のようだった。弥勒菩薩の写真がガイドブックに載っていない理由は、お寺の人に聞いてみたら許可を出していないためらしい。おそらくその影響があってガイドブックには掲載しにくいのだろう。一番の売りの仏像の写真が載せられないのは致命的である。
しかし、広隆寺には弥勒様の他にもたくさんの国宝や重文の仏像があって、思っていた以上に見応えがあった。だた、残念だったのが御朱印がスタンプであったこと。お寺の人がすらすらと筆を運ぶのが見物の一つである朱印であるが、ハンコをポンッはいくらないんでもないだろう。ハンコで300円はちょっとなあと思うのであります。残念。
その後はお寺廻りも疲れたので、こんどは市内のお店探険。寺町通りのお茶屋一保堂に行ってお茶を飲んだりして過ごす。
夜は楽しみにしていた割烹「うをすえ」へ行く。昨年ホテルの紹介で初めて
入ったお店だが、とても良かったので是非と思っていた。お料理も美味しい上にお店の人の雰囲気もアットホームで楽しいのである。前回とても印象的だった巨大だし巻き卵が予定の品になかったのに、わざわざサービスで出していただいてまたまた満足の夜を過ごせたのであります。

最終日は、朝9時に清水へ。イノダコーヒーで朝食をとるためである。しかし、その頃の清水近辺は観光客は0に近い。お店もやっていないし、閑散としていている。ところが10時を回るととたんに観光客で溢れ始める。この差はいったいなんだろう。
午後は祇園界隈を徘徊し、たくさんの舞妓さんに遭遇。ちょうど演舞場での京踊りの稽古が終わったタイミングだったみたいである。面白かったのは、前を歩いていた一人の舞妓さんが、突然進路変更して路地に入った。すると行くはずだった先には年配の女性がいた。おそらく接触を避けたかったために迂回したのだろう。その機敏さには驚くと共に、祇園の複雑さをかいま見た思いがする。
こんな具合に歩きに歩いた奈良&京都の3日間であったわけであります。
ちなみに...
初日は20517歩。2日目は24634歩。3日目は21918歩でありました。距離にして36.87㎞も歩いたことになる。もうすこしでフルマラソンである。
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