今日は手賀沼の用水路でみくに幼稚園の親子さん達とザリガニ釣りを楽しんだ。
心配した天気も、蓋を開けてみればこの上ない快晴。暑さがこたえるほどのドピーカンであった。
それにしても今日は参加者が多く、32家族。ひと家族平均3人として、96人である。集合場所に近づくと、ものすごい数の集団が見え、少し臆してしまう。嬉しい悲鳴であります。
午前10時朝の挨拶もそこそこに、さっそく釣り場にぞろぞろと移動。釣り場を前にザリガニ釣りのコツを伝授する。
「ぜったいに釣る前に、網を入れてはいけない」
これが極意である。
ところが、いざ、水面を目にすると一人の男の子は、やっぱり網を水にジャボン。もちろん、私に釣れなくてもいいのと言われて、ハッとしていた。こういう我慢やルールを守るのも大切な体験だ。
木綿糸にさきイカを結んで、各々がザリガニのいそうな場所に糸を垂れる。
このエサのさきイカ。とてもいい匂いがする。もちろんザリガニ用ではなく、おつまみ用なのであるから、おいしそう。ザリガニなんかにやらないで自分で食べてしまいたいと思う。そんな誘惑にたまらず、ある男の子は、水に入れたイカを思わず口の中に入れてしまい、お母さんに怒られていた。これも貴重な体験である。
さて、ザリガニの反応はというと、これが芳しくない。
試し釣りでは結構釣れたので、あちこちですぐに歓声が上がると思っていたが、これが渋い。どうも難航している様子だ。
しかし、さすがはお父さん。しばらくするとお父さんが頑張ったお陰で、あちこちで大きなザリガニをゲットしはじめた。
私は巡回して釣れるように指導して廻る。
そうこうしているうちに、ひとつ言い忘れたことを思い出した。
「ザリガニ釣りは、エサを底につけなければ釣れません。」
当たり前のことだが、あまり経験がない人は気がつかないみたいだ。

しかし、あらためて用水路を眺めると、ものすごい数の人である。これではiさすがにザリガニも驚いてあまり釣れないのかなあと思う。
それでも1時間後には8割くらいの家族が釣れ、子供も飽きたみたいなので、今度は網をいれてガサガサしてごらんと指示を出す。網だとこんな場所ではほとんど何も捕れないことを体験してもらうためだ。案の定、だれもたいした物は捕れなかった。
その後、捕れないだけではつまらないので、近くの小さな用水路に移動。ここで網を1箇所に立てて、みんなで追い込み漁をすると、小さなフナやメダカが捕れた。さらに何とタウナギまでもが捕れる。これは私の手賀沼初記録である。
最後はみんな集まって、捕れた魚やザリガニを見ることにしたが、これがなかなかうまくいかない。おもしろい事にどうも子供は魚にはあまり興味が無く、ザリガニがやっぱりいいみたいだった。
ちいさな水槽に入れて見せたが、あまり見えないようなので、バッドにジャバと生物を入れたが、これが失敗。
本能的に子供たちは生きものを捕まえようと手を伸ばしてしまう。「止めてね」といっても、本能の衝動は止められないみたいで、どうしても触ってみたくなるようだ。
しかし、これも良い体験だと思う。メダカを見たら捕ってみたくなる。これが幼児期の貴重な体験となって将来につながるのだと思う。
おしまいに参加賞で田んぼの生きもの図鑑下敷きを配ったが、これが大好評。喜んでいただけた感じである。小伝馬町のオフィスまで買いに行った甲斐があった。でも、まったく幼稚園と関係ない通りがかりの子供までが並んでいて、下敷きをもらっていたのにはまいりました。
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