映画オーシャンズを見に朝いちでシネコンに行く。
それほど混んでいないだろうと入ってみると、なんと券を求める人の列が。いったいなんでと思ったら、レディースデイということらしい。
うわーオーシャンズも人気なのね。日本人も捨てたもんじゃないということはなく、みんなはアバターへ入っていく。内容よりも3Dとはどんなもんか見たさなのだろう。
ということで結局、20人弱の観客で見ることになる。実はもっと少ないかと思っていた。この手の映画に日本人がどれほどお金を払ってみるのか疑問だからだ。
ちなみに私が経験したこれまでの映画館鑑賞最小人数は4人。私、おじいさん、アベックの二人という構成であった。
で、なんの映画だって?
ピンクパンサー。
まったく面白くなかった。
前置きはこのくらいにして、映画の内容である。
けっこうおもしろかった。
基本的に出てくる生物は、でっかいかウジャウジャいるかの二通り。
まあ、迫力を出すためには、そういう題材がいいのだろう。
大体のものは、かつて見たことがあるシーンだったがが、撮影技術が素晴らしく、どうやって撮ったのと思うものも多かった。
また、よくこんなシーンをものにできたなあと感嘆するシーンも多かった。
ネット上ではいろいろ批判されているようだが、撮影するほうの立場になってみなさいと言いたい。、
一般の人では、撮影どころかその場に行くことすら出来ない場所で、さらに絶好のタイミングでキチンと撮しているのは、やはりプロである。
よほどのリサーチをしない限り実現できないのは、挑戦してみたことのない人間には理解不能だろう。
職業柄、どんな構成になっているかは気になるところだが、いわゆる日本のテレビドキュメンタリーとは違った構成であった。
一番の特徴は、多くの生物で説明がない。種名すら説明しないものが多い。また、場所の情報もあまり出てこない。ガラパゴスの後はコスタリカだったり、南アフリカの次は南米バルデスのシャチだったり、あっちこっちに飛ぶ。
テレビのようなドキュメンタリーを期待している人には、説明不足で期待はずれかもしれない。
また、いわゆるゲートウェイショットがない。日本のテレビ番組は、まず広い画で「ここはどこそこですよ」と大体シーンの始めに舞台を紹介する。
しかし、海外ではこのような紹介はものすごくセンスが悪いことだと嫌われる。そんなことはどうでもいいのだという。
ただ、カットが短いのはちょっとと思った。だいたい海外のカットは短いのが普通だが、それにしても余韻がなさすぎるシーンが目立った。
それと後半はずいぶん環境問題について触れていて、この点は予習をしていなかったので、ちょっと面食らった。
とくに漁業に対する批判があり、日本人にはアレルギー反応を示す人も多いのではないかと懸念される。
でも、この映画で一番驚いたのは、脚本が元NHKのプロデューサーだったことだ。何処かで聞いたことのある言い回しだなあと思って聞いていたが、なるほどそういうことだったのね、と理解できた次第。
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