今日は、NHKアインシュタインの眼「鳥」のロケで、渡良瀬遊水地に出かけた。
今回の狙いは、夕方ヨシ原に塒を取るムクドリの群れ。大集団になってマスゲームを繰り広げるところをハイスピードカメラで撮影しようという試みだ。
こういった自然相手の撮影は下見の精度が重要。何時頃、どの方角から来ることや明るさなどを事前の下見でしっかりと確認しておくことで、本番のできがきまる。
しかし、下見を予定していた前日は台風で大雨。
しかたなく本日ぶっつけ本番でチャレンジすることになる。
午後5時、知人に教えてもらった場所にて待機。しかし、ほとんど鳥影がない。
いつもそうだが、今日は来ないんじゃないかなと心配になる。
しばらくすると、まずスズメの小群がパラパラと現れ始める。そうしているうちにカワラヒワも飛んでくるようになる。
いよいよである。
日没時刻5分前に、ついにムクドリの群れがやってきた。はじめは50羽くらいの小群だったが、別の群れと合流。しだいに大きな群れになり、旋回を始めた。
ところがいつもならば、なかなかヨシ原に入らないでマスゲームが堪能できるのだが、どういうわけか、今日はやけにすんなりヨシ原に入ってしまった。これにはちょっとガッカリ。
その後も大群が次々とやってくるが、すぐにヨシ原のなかに消えてしまう。
これではあまり良い映像にはならない。
そうこうしているうちに、ハイスピードカメラでは限界の明るさになり終了。
まあ、ぶっつけ本番としては収穫があったかなと思う。
撮影はしなかったが、圧巻だったのがツバメだ。ムクドリのようなマスゲームはないが、どこからともなく集まってくるツバメは、気がつくと雲霞のごとくヨシ原上を飛び回っている。その数を数えるのは不可能ではないかと思えるほどである。そのため、まあだいたい10万羽と言っている。
この渡良瀬遊水地のヨシ原で眠る鳥は、みんな街中の鳥である。昼間は街中や畑で食べ物を探し、夜になるとヨシ原で眠る。街中の鳥なんて、電線で寝ているじゃないのと思われがちだが、渡良瀬のような広大な自然がないと生きていけないのである。

最新式のハイスピードカメラ

車の屋根に立ち群れを撮影
Recent Comments