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Feb 28, 2011

iPadを使ってバードウォッチング解説

昨日は東大和市立郷土博物館主催のバードウォッチングでした。
天気予報では天気は下り坂のはずでしたが、なぜだか晴れの良い天気。
48名もの参加者に恵まれ嬉しい悲鳴です。
ただ、前日に行った下見では鳥の姿は今ひとつで本番ではきちんと鳥を見たという気持ちになれるか不安でした。

午前9時に集合し、私は初心者の方を担当(ちなみに講師は3人です)。出かける前に双眼鏡の見方のレクチャーを簡単に行いました。

バードウォッチングで双眼鏡は必需品。しかし正しい使い方というのは習う機会がありません。ただ買ってきて覗いてもよく見えないということがあります。
一番重要なのが左右接眼レンズの調整。左右で視力が違う人用の調整つまみがあるのですが多くの方が存在を知りません。ですからずれていることが多く、片方はピントがあっているのにもう片方はぼけているなんてことがあるのです。
正確には片方ずつ調整をするのですが、左右で視力が違う方というのは恐らくそれほど多くないのではと思い、両方が同じ見え方になるようにいつも指導しています。低価格の双眼鏡では両目の調整というのは必要ない機能では私は思うのですが....。
左右のレンズ調整がすんだら、こんどは視野に鳥を入れるコツを伝授。ポイントは肉眼で鳥を見て視線をずらさないで双眼鏡をあてる。いつもこのコツを紹介すると感嘆の声が上がります。

皆さんが双眼鏡の扱いができるようになったところで鳥を見に出発します。しばらく進むと先発していた人たちがなにやら立ち止まっています。聞くとツグミがいたとか。どれどれと視線の方向をみるとツグミではなくキセキレイが歩いています。
キセキレイは河川周辺にいることが多いのですが、この時期は雑木林の中にもいることがあり、歩きながら地面にいると思われる昆虫をついばんでいます。
これは双眼鏡の練習にはもってこいの鳥。皆さん、さっそく先ほどレクチャーした双眼鏡の使い方をここでマスターした様子でした。

その後は今日のメーンテーマになるはずのウメの花で蜜を吸いに来る鳥たちを待つことにしました。
ところが48名の大所帯のためか肝心のメジロはあらわれず、わずかにヒヨドリが来た程度。梅に鶯や鳥媒花の話などをしましたがリアルさ今ひとつだったかもしれません。ただ、今回は新兵器iPad(実は借り物)で花札の梅に鶯の画像やウメにウグイスが来ている貴重な写真を見せながら話せたので評判は上々でした。

さらに雑木林の中に入っても鳥の気配がほとんどありません。どうも鳥たちは繁殖期に入ったようで分散してしまった感じがします。こうなると手も足も出ません。

ところが突然、コゲラが目の前にやってきました。さらにもう2羽が飛来し合計3羽が目の前で行ったり来たりしはじめたのです。どうも繁殖期の縄張りを獲得しようとしているようで、みなさんコゲラをじっくり観察できました。

そして、その後はアオゲラをばっちり見て、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒガラまで出現。さらにさらにルリビタキのきれいな♂、地面におりたマヒワ、ビンズイなども観察でき、皆さん満足されたようす。
実は下見で良い思いをすると本番はダメというジンクスがあるのですが、どうもその逆の結果になったようです。良かった良かった。

さて、今回は初めてiPadを利用して鳥の案内をしましたが、これは使えます。
難点は野外だと画面が見にくくなることですが、非反射シートを貼ればある程度見えにくくなることを防ぐ効果を確認でき、十分使えることがわかりました。

鳥が出現したときに講師は鳥の名前をいいます。例えば「アオゲラがいる」といいます。鳥を見慣れた方はアオゲラの姿を知っているので、見たいというモチベーションが発生しますが、鳥をあまりご存知でない方は?の状態だと思います。
従来はそこで図鑑を開いて示すのですが、今回はそれをiPadで行いました。
あらかじめ下見の結果などで出現予想種の写真が入っているので、さっと示すことができます。このスピードが肝心なのです。
また、尾羽の写真や舌の写真などを用意してあったので、アオゲラを観察しながら具体的に画像を使うとさらに解説に説得力が増します。。
それと今回は骨格の写真も入れておきました。これがとても評判が良かった。骨格はその鳥の習性が如実に反映されているので面白いのです。

実際には鳥の写真を集めるのはとても大変ですが、今回はずっと参加していただいている小川先生の写真を利用させていただけたので大変助かりました。
先生のホームページはこちら。MASA' HOMEPAGE

ただ、今のiPadに不満が無いわけではありません。
一番困るのが写真のソートができなこと。どうも撮影日時順にしか並ばないのです。今回は仲間分けしてフォルダーを作ることで解決しましたが、自由にできるようにしてほしいと思います。
そして、画面がもう少し大きくなり、軽量、明るいところでも見やすくするなどを改良すれば最高なんですが....

おそらくアップルはiPadがこういう用途で使われるとは予想していなかったと思うのですがプレゼン用にとても使えるアイテムだと思います。
営業分野ではすでに活用しているとも聞いています。ニーズはきっとあるのでこの方向でさらなる進化を進めてほしいと思います。

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Feb 24, 2011

来年度はワクワク

今日は幼稚園に行って、園長先生と来年度前半の予定を決めてきた。ちょっと新しい試みも。ワクワクするなあ。

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音カメラでカラスを撮影

昨日は再び水元公園へNHKの番組撮影で出かけた。
今回は熊谷組が開発した「音カメラ」でカラスのいろいろを撮ってみようという試みだ。
音カメラとは、音を可視化する不思議なカメラ。音が発生した部分に周波数の違いによって彩色された丸印が画面に浮かぶ。

音カメラ

塒の森を撮影したら、カラスの姿は見えないが緑の中から音がどんどん出てくるのは面白い映像だ。
また、少数混じっていたハシボソガラスの声は周波数が違うのか、ハシブトガラスと違う色に表示されたのは面白い。

さて、これが番組内でどう活かされるか楽しみです。


左が音カメラとマイク。右は同じが角を撮影している民生機。

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Feb 22, 2011

JSTの回答が掲載されました

JSTのホームページに、当ブログ記事に対する回答が掲載されました。

なお、この回答ではブログ著者という表現で、あたかも第三者のように書かれていますが、私は当番組の出演者で監修者であり、当事者にほかなりません。


サイエンスチャンネルの制作に関するブログ記事について、質問がいくつか寄せられておりますので、以下のように回答します。

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Feb 21, 2011

訂正

カラスの部分は、事実誤認が含まれていたようなので削除しました。

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Feb 19, 2011

おいおい!いい加減にしてくれ

サイエンスチャンネルというインターネット放送がある。
サイエンスチャンネル
サイエンスチャンネルは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)が制作している。
そこでこの春から放送予定の番組「自然観察の達人」に今、出演している。
この番組は、身近な自然を達人ならではの視点でとらえ親子で自然観察を楽しもうというものである。

これまでに「身近な野鳥を見よう」、「水鳥を観察しよう」、「ダンゴムシの秘密に迫れ」、「潮干狩りに行こう・アサリ」、「水上の忍者アメンボ」、「種の不思議」、「越冬昆虫を探せ」の7本のロケを終えた。全10本シリーズなので残すところ3本である。

いよいよロケも終盤となった今、JSTの担当者からの驚くべき返答があり、かなり困惑しているというか驚く。

注文1
ダンゴムシは、アップになると気持ち悪いから、なるべくアップはさけてくれ。

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Feb 18, 2011

紫外線に再挑戦

16日火曜日は、NHKでカラスを紫外線カメラで見たらどうなるか。の再挑戦でありました。

鳥は紫外線領域も見ることができる。だから私たちの目では同じ色にしか見えないカラスの雄と雌も紫外線を見えるようにしたカメラでのぞいたら違っているのではないか。
実はヨーロッパのアオガラは雌雄が同じ色だが、紫外線で見ると違っていることがわかっている。

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Feb 11, 2011

すてきな本屋さんを発見

今日は時間ができたので、ぼさぼさになった頭髪を整えに出かけた。
これまでは行きつけの美容室に行っていたが担当の方が辞めてしまったので、美容室を決めかねていたが、ツイッターで知ったお店に行ってみた。
若いのにお店を切り盛りしていてなかなか感じの良い店で次回もここにしようと思う。Veranda

その帰り、そういえばこのあたりに新しく児童書の本屋さんができたことを思い出し、行ってみた。
店内は子供向けの本を中心に雑貨などを扱っていた。あまり科学関係の児童書がないのかなと思いながら店内を巡ると、岩本久則さんが挿絵を描いた「ふくろう物語」が目に飛び込んできた。
それと同時に思わず声が。
お客は私一人だったので店長さんが声をかけてくれた。
話をしているとここのお店にはアフリカオオコノハズクがいるとのこと。
今日はお留守だったが止まり場があった。
そこでしばらくフクロウ談義。
自分はカラスの児童書も書いていることを話す。
なんだかとても良い出会いをした感じでありました。今後、発展しそうな気配が。良い広がりが期待できそう。

赤ちゃんから大人まで楽しめる本と雑貨のお店
Huckleberry Books

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Feb 10, 2011

今月号の東葛毎日に親子体験が。

地元紙東葛毎日新聞2月号に、みくに幼稚園で昨年末に行われた親子体験の様子が掲載されました。

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カラスの能力は人知を上回る

昨日は水元公園でカラスの塒ロケ。
闇夜のカラスということわざがあるくらいで、見えないことの代表である。
それを人類の英知を結集したNHKが誇る超高感度カメラで挑戦してみるというAmbitionを決行することになったのである。

この日の午前中は雪でどうなるかと思ったが、午後には回復してロケをスタート。
14時にはすでに多くのカラスが塒に集まっていた。どうも公園から出ない個体も多いみたいだ。もしかしたら早朝だけ出かけているのかもしれない。

日没は17時16分だからそれまでの時間にちょっと実験をしてみた。
カラスはカラスの死体を持つと集まる習性がある。
詳しくはこちら
理由はわからない。仮説として「仲間を助ける」「共食いをする」「身の危険を感じる」「死を理解している」。
いずれも腑に落ちない物ばかり。ヒントとしてカラスを持ち上げると集まるのだ。
実はこの行動、本物のカラスではなくても起こる。札幌の知人からの情報では、黒い折りたたみ傘を完全に折りたたまないで手に持っていると集まるという。さらに攻撃までするという。ローレンツの本にも種は違うが黒い水着を手に持っていると攻撃されるとある。

そこで実験。黒い折りたたみ傘、UVカットの折りたたみ傘。カラスのお人形(カー子ちゃん)でカラスの反応を見た。

カー子

まずUV折りたたみ。ほとんど反応なし。
次、黒折りたたみ傘(ダイソー100円)。あれれ、傘が上手く折りたためない。失敗。経費削減による失敗。

カー子。

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Feb 07, 2011

カラスに実験をしてもらう

日曜はNHK番組の取材でカラスの実験をしに宇都宮大学にうかがった。

カラスは食品サンプルと本物を見分けるかという実験である。


用意したのは生豚肉のサンプル。
さて、どちらがサンプルでしょうか。
もちろん左がサンプルです。私にはサンプルの方が美味しそうに見えます。


これをカラスのいるゲージに置いて実験します。

結果は、カラス君はばっちり見分ける。
それも一瞬で何のためらいもなく。
そのわけは....。知っている人は知っている。

ちなみに杉田先生開発のゴミ袋の効果も実験しました。
さて、こちらは。
番組をご覧ください。

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Feb 06, 2011

真実を伝えるには

銀座でゴミをあさるカラスは、イメージダウンにつながるので撮影されると困るからNGという記事を書いた。

すると、銀座のゴミの一部は対策がされていないのでカラスが来ますよと言う内容はもう放送できないことになる。

これ、なんかおかしくないか。

実際に毎朝、銀座にはカラスが来る。私の調査では、夏は400羽近く、冬は130羽ほど飛来する。

何故来るか。
まず、カラスネットがかけられていないゴミが未だにあること。
ゴミの内容が飲食店の生ゴミであること。

それなのに事実を隠そうとする。
今の世の中、ごまかしはきかない。
だって相撲だってついにばれた。

しかし、放送局はクレームを恐れて放送しない。

ここでふと思い出した。
尖閣列島での例の映像である。

一昔前だったら、あの海上保安庁の人は映像を放送局に持ち込んで放送してもらうに違いない。
しかし、今、あの映像を持ち込んで果たして放送してくれるだろうか。
きっと、これは許可を得ているかとか聞かれてお蔵入りだろう。
Youtubeがあったから日の目を見た。

銀座のカラスすら放送できないテレビ局。
もう情報を伝達する機能は無いのかもしれない。

銀座のカラスの事実も、Youtubeでしか見られない時代も近いかな。

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Feb 05, 2011

早朝の池袋でカラス調査

銀座での撮影を断られたので代わりの場所を探しに池袋に出かけた。
到着は朝6時。
情報では西口にいるらしいとのことなので、丸井近辺に車を止めて、いつものように自転車で個体数を調査しながら見て回る。

ここでも日の出30分前の6時9分にカラスの第一声が。塒からの距離関係なく、きっちりと30分前というのはどういうことなのだろう。不思議だ。

しかし、その後はカラスの姿がいっこうに増えない。
いてもパラパラである。

6時46分から7時40分の調査時間中に地図に落としたカラスの数は51羽。
思ったよりも少ない。一つのゴミ山にいた最大は10羽という寂しさである。
ほかでもゴミにおりているカラスはほとんどいないで、多くが看板やビルの軒にとまっている個体ばかりだ。

いったい銀座とはどうちがうのかとても興味深い。
池袋と銀座の印象で一番違うのは、人の多さである。朝になっても人がかなり歩いている。多くは若者で銀座ではまずお目にかからない世代と風貌だ。
また、ホテルから出てきた男女や風俗の客引きもたくさんいて、なんだかとても怖い場所である。
ちょっとテレビカメラを向けるのははばかれる感じである。これではロケはできまい。

ゴミはあることはあるのだが、数は銀座よりもかなり少ない。さらにざっと見たところでは食べ物も入っていないかんじだ。

冗談で銀座にカラスが多いのは、贅沢なご馳走があるからだなんていわれるが、あながち嘘ではないような気がしてきた。
銀座のゴミには生ゴミがぱんぱんに入っている。
たしかに銀座のクラブに飲みに来たお客が腹一杯に食べることは少ないだろう。ちょっと摘んでという感じに違いない。このあたりは私の住んでいる世界が違うのでわからないが。

たまには違う街を調べてみるのもそうとう興味深かった。


これじゃカメラは向けられない。


一番多くいた場所。10羽。


ゴミはあっても食べ物は少ない感じ。


ハンガーがたくさん使われている古巣

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Feb 04, 2011

銀座のカラスは撮影禁止

銀座の朝はカラスの声が似合う。
おしゃれな町銀座の朝は、昼間や夜からは想像できない世界がある。
おそらくほとんどの人が知らない。
有名ブランド店の前のゴミには、毎朝カラスが食事に来る。
そんな朝の様子を定点撮影したら面白いと企画した。

いちおう撮影するから連合会に許可をもらおうとしたらなんとNG。
理由は、イメージが悪くなるから。

それだったら、どうしてゴミにネットすらかけないの。

イメージを粉飾してもダメなのよ。

いくらおしゃれを気取ったって、ゴミの始末もできないんじゃね。
こちらは2年間のデータがあるんだから。
事実は隠せないのです。

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Feb 03, 2011

大手出版社へ鳥の図鑑打ち合わせ

大手出版社へ鳥の図鑑の打ち合わせに出かけた。
初めて入ったがやはり大手はすごいなあという感想。
撮影スタジオもものすごく立派。社員食堂も立派。
学生の大手指向も頷ける。

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Feb 02, 2011

NHKにて紫外線カメラで撮影

今日は番組の協力者という立場でNHKの撮影におつきあいした。
撮影内容は、食品サンプルと本物では、紫外線で見るとどう違うかというもの。

カラスは食品サンプルと本物をきちんと見分け、本物しか食べないという研究結果がある。
それはカラスは紫外線も見えているので、カラスの目から見ればサンプルと本物では違って見えるから判断できるというのである。

それを証明するために紫外線が見えるカメラを用意して、豚の生肉のスライスの本物とサンプルを撮影してみたのである。

結果は、まったく違って見えた。

とくに脂身は本物はよく紫外線を反射したのに対し、サンプルは紫外線を吸収してしまったのである。やはりカラスの目から見ると違って見えたのでありました。

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